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Albastrele Legenda Merlot 2008

アルバストレラ・レジェンダ・メルロー 2008

評価 5 コスパ度 5
生産国 モルドバMoldova
地区 カフルCahul
造り手 アルバストレラAlbastrele
種別
品種 メルローMerlot
年度 2008年
購入 2015年6月23日 プルミエ・クリュ
価格 1300円
熊本退居前の最後の一本としてプルミエ・クリュで買ってきたワインです。いつもと毛並の違うワインを探して店内をうろついていたところ、”コスパ最強”との説明書きが添えられた珍しいモルドバ共和国のワインが目に入りました。モルドバはウクライナとルーマニアの間にある旧ソ連の国だそうで、かのスターリンもモルドバワインを絶賛したのだそうです。ヴィンテージは2008年とやや古く、品種はいくつかあるうちからメルローを選択しました。帰ってその日に早速開けましたが、さすが年数を経ているだけあって、まるでウィスキーのような熟成感のある香りが印象的。それに甘いバニラと赤い果実の香りも混ざってきます。フルボディですが、酸味やタンニンが丸こいので飲みにくさはありません。年数のわりに色はそれほど煉瓦色にはなっておらず、果実味も若々しさが残っています。余韻もしつこくない程度にあって、総合的にかなり気に入ってしまいました。価格も安いので、いつものワインに少し変化をつけたい人には打ってつけの一本ではないでしょうか。

Château Savariaud 2010

シャトー・サヴァリュー 2010

評価 4 コスパ度 4
生産国 フランスFrance
地区 ボルドーBordeaux
造り手 シャトー・サヴァリューChâteau Savariaud
種別
品種 カべルネ・フランCabernet Franc 40%
カベルネ・ソーヴィニヨンCabernet Sauvignon
メルローMerlot
年度 2010年
購入 2015年1月28日 焼酎オーソリティ
価格 980円
あまりネットに情報のないワインですが、焼酎オーソリティの980円シリーズです。カベルネ・フランの割合が最も高いというちょっと変わったボルドーワイン。ヴィンテージは2010年と少し古めです。昼に少し開けてみましたが、色はやや茶色がかっていて熟成の跡が感じられます。香りの方はというと、まず可愛らしい甘い匂いがしてから、酸味やブランデー的な熟成香が漂ってきます。バニラ系の樽香も時折少し。飲んでみると結構軽めで、余韻は平均的。甘みが抑えてあるので飲み飽きはしません。ヴィンテージの割には熟成感があるので、気軽にその雰囲気を楽しむには良い一本かもしれません。ちなみに翌日にはより美味しくなっていました。

Great Wall Dry Red Wine 2009

グレート・ウォール・ドライ・レッド・ワイン 2009

評価 4 コスパ度 4
生産国 中国China
地区 河北省HeBei
造り手 長城葡萄酒有限公司Great Wall Wine Co.
種別
品種 カベルネ・ソーヴィニヨンCabernet Sauvignon
メルローMerlot
年度 2009年
購入 2014年11月15日 横浜中華街
価格 1300円
横浜中華街で食事をした際に見つけた中国のNo.1ワインです。何でも1972年の米中会談の折に、周恩来元総理が中国独自のワイナリー創設を希望したことから歴史が始まっているそうで、用いているのは河北省沙城という地区で栽培されたカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローです。開けてみると香りは以前飲んだ中国西域のキリアンワインと共通する要素を感じました。黒い果実にブランデー的な独特なニュアンスが加わります。これが中国ワインの特徴かもしれません。ただ、味は淡泊だったキリアンとは異なり、酸味とタンニンがしっかりした結構本格的なテイストです。12度なのですが余韻も力強く、良いワインだなという印象を受けました。以前はシャビシャビなものが多かったですが、中国のワインも今後は楽しみです。

Contrada di Concenigo Colli di Conegliano Rosso Bellenda 2008

コントラーダ・ディ・コンチェニゴ
コッリ・ディ・コネリアーノ・ロッソ・ベッレンダ 2008

評価 4 コスパ度 4
生産国 イタリアItaly
地区 ヴェネトVèneto
造り手 ベッレンダBellenda
種別
品種 カベルネ・ソーヴィニヨンCabernet Sauvignon
メルローMerlot
年度 2008年
購入 2014年9月12日 ビックカメラ
価格 2200円
とにかく名前が長すぎるのですが、漫画『神の雫』でデイリーワインの雄として紹介されていた一本です。カカオやナッツの芳香というのを一度経験してみたくて探していましたが、引っ越し後にようやくビックカメラで発見したため買ってみました。ベッレンダはヴェネト州の気鋭の造り手で、このワインの生産量は出来の良い年に約50000本だそうです。熟成はオーク樽で24か月です。開けた初日はなんだかアルコールの匂いが混じった紹興酒のような香り。味もかなり酸っぱいので、これはもう少し待つべきだろうと量を抑えつつ5日かけて飲んでみました。すると徐々にきつさが取れてきたようで、凝縮感のある黒い果実や植物の香りが出てきました。余韻も強く長いです。樽やカカオのニュアンスは思ったほどではなく、ふとした瞬間に舌に残る程度でした。味は重厚ですが酸味が少し主張。個人的にはそこがやや合わなかったのですが、完全に好みの問題かと思います。いかにもカベルネとメルローのハーフといった感じのどっしりしたワインでした。

QiLian Dry Red Wine Merlot Gamay 2007

キリアン・ドライ・レッド・ワイン・メルロー・ガメイ 2007

評価 4 コスパ度 4
生産国 中国China
地区 甘粛省GanSu
造り手 キリアン・グレープ・ファゼンダQiLian GGrape Fazenda
種別
品種 メルローMerlot
ガメイGamay
年度 2007年
購入 2014年9月6日 横浜中華街スーパー
価格 1000円
横浜中華街に食事に行った際に見つけた珍しい中国・西域のワインです。QiLianは漢字で書くと祁連。この辺りはかつてシルクロードと呼ばれ、キャラバンが行き交ったロマンあふれる場所ですね。砂漠に覆われた場所なので、古くから葡萄が栽培されていた土地でもあります。品種はメルローとガメイという初めての組み合わせ。ビンテージも2007年と古く、いろいろと楽しみなワインでした。買って翌日早速開けましたが、まず薄く茶色がかった色が特徴的。立ち上る香りは強く、ラズベリーのような赤い果実にブランデーのような香り、それに葡萄の葉まで入れたのでは?と思うような植物っぽさ。なかなか不思議な香りでした。味はというとわずかに酸味を感じる程度で、かなり軽くサッパリとしています。最初はすごく物足りない気がしたのですが、ラベルの説明に従い麺類(担々麺!)と合わせてみると、不思議と水っぽさがまったく気にならず、強い香りが香辛料と相まってなかなかいけました。中華料理、そして暑い砂漠の気候。これらに合わせて作られたまさにその土地のワインという気がしました。遥かなシルクロードの風土を感じられるお値打ちながら非常に面白い一本だと思います。