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Gran Sasso Montepulciano d’Abruzzo 2014

グラン・サッソ・モンテプルチアーノ・ダブルッツォ 2014

評価 5 コスパ度 5
生産国 イタリアItaly
地区 アブルッツォAbruzzo
造り手 グラン・サッソGran Sasso
種別
品種 モンテプルチアーノMontepulciano
年度 2014年
購入 2015年11月10日 ビックカメラ
価格 1100円
久しぶりにビックカメラのワイン売り場を見ていて、ふと目に留まった一本です。どこかで聞いた名前なのと、最近ご無沙汰のモンテプルチアーノ・ダブルッツォということで購入してみました。開けてみるとまず感じるのは、強くて甘い洋菓子のような香りバニラ系の樽香とフルーティな赤黒の果実の香りが混じるとたぶんこんな感じになるんでしょう。価格の割りにすごくいいように思います。飲んでみるとボディはしっかり。酸味はやや強めで、渋味も舌に軽く残ります。香りの印象ほど甘口ではありませんが、バランスがとてもいいのですごく飲みやすいです。余韻は説明ほど長くはありませんし、ちょっと地味な感じですが、これはこれでスッキリしていいのかもしれません。深みとか面白さが少し欠ける気はしますが、全体的には納得の一本だと思います。ちなみに後で確認すると漫画『神の雫』登場のワインだそうです。さすがのコスパでした。

Le Bordeaux de Maucaillou 2011

ル・ボルドー・ドゥ・モーカイユ 2011

評価 4 コスパ度 4
生産国 フランスFrance
地区 ボルドーBordeaux
造り手 シャトー・モーカイユChâteau Maucaillou
種別
品種 カベルネ・ソーヴィニヨンCabernet Sauvignon
メルローMerlot
カベルネ・フランCabernet Franc
年度 2011年
購入 2015年9月10日 イオン
価格 1800円
ボルドーでブルジョワ級ながら格付けシャトー並みと評価されているというシャトー・モーカイユの廉価版ワインです。AOCボルドーより基準の厳格なAOCボルドー・シュペリエール認定。開けてみると香りは赤黒ありますが、とにかくベリーの果実の香りがとても強く、それにバニラ系の樽香も混じって甘く良い香りになっています。ボディはしっかりで、酸味や渋味はさすがにまろやかに仕上がっているように思います。ただ、余韻にボルドーっぽいハーブ感はあまりありません。価格が普段よりやや高めなので抜群の安旨と言えるかは悩ましいですが、迷ったなら買って後悔はあまりない良作ワインだと思います。

Rione dei Dogi Salice Salentino Riserva 2011

リオーネ・デイ・ドージ・サリーチェ・サレンティーノ・リゼルヴァ 2011

評価 5 コスパ度 5
生産国 イタリアItaly
地区 プーリアPuglia
造り手 リオーネ・デイ・ドージRione dei Dogi
種別
品種 マルヴァジア・ネーラMalvasia Nera
ネグロ・アマーロNegro Amaro
年度 2011年
購入 2015年07月19日 大丸ピーコック
価格 1100円
自由が丘の大丸ピーコックで見つけたイタリアワインです。ベルリンのコンクールで金賞受賞。2011年のリゼルヴァでこの価格は結構お値打ち感があります。帰って早速開けてみましたが、重厚なエチケットとは裏腹の明るく輝くようなルビーレッドが印象的。飲み口はミディアムボディからフルボディの間くらいでしょうか。まろやかというよりはスパイシーなワインですが、酸味や渋味に丸みがあるのであまりトゲトゲした印象は受けません。そして何より強く香り高い余韻が好印象でした。樽香もほどほどに感じますし、今回が2本目でしたが自分はプーリア州のワインとは相性がいいようでした。

Château Sissan 2011

シャトー・シッサン 2011

評価 4 コスパ度 4
生産国 フランスFrance
地区 コート・ド・ボルドーCôtes de Bordeaux
造り手 シャトー・シッサンChâteau Sissan
種別
品種 メルローMerlot 55%
カベルネ・ソーヴィニヨンCabernet Sauvignon 40%
カベルネ・フランCabernet Franc 5%
年度 2011年
購入 2015年7月01日 マルエツ
価格 1100円
フルボディのメルローが飲みたくなって買ってきたボルドーワインです。AOCコート・ド・ボルドーということで、いつものAOCボルドーよりも地域が限定されている分、位置付けとしては上のワインになるのでしょうか。楽しみに開けてみたところ、まずはラズベリーとバニラ系の樽香が混じったようなチャーミングな強い香り。直接的ですが、人を引き付けるいい香りだと思います。フルボディとありますが実際にはミディアム寄りで、それほど重さは感じず。酸味やタンニンはこなれていて悪くないと思います。ただ、唯一喉ごしに少し辛さを感じるのがやや難点。熟成感よりは若さを感じる”佳作”といった印象の一本でした。

Albastrele Legenda Merlot 2008

アルバストレラ・レジェンダ・メルロー 2008

評価 5 コスパ度 5
生産国 モルドバMoldova
地区 カフルCahul
造り手 アルバストレラAlbastrele
種別
品種 メルローMerlot
年度 2008年
購入 2015年6月23日 プルミエ・クリュ
価格 1300円
熊本退居前の最後の一本としてプルミエ・クリュで買ってきたワインです。いつもと毛並の違うワインを探して店内をうろついていたところ、”コスパ最強”との説明書きが添えられた珍しいモルドバ共和国のワインが目に入りました。モルドバはウクライナとルーマニアの間にある旧ソ連の国だそうで、かのスターリンもモルドバワインを絶賛したのだそうです。ヴィンテージは2008年とやや古く、品種はいくつかあるうちからメルローを選択しました。帰ってその日に早速開けましたが、さすが年数を経ているだけあって、まるでウィスキーのような熟成感のある香りが印象的。それに甘いバニラと赤い果実の香りも混ざってきます。フルボディですが、酸味やタンニンが丸こいので飲みにくさはありません。年数のわりに色はそれほど煉瓦色にはなっておらず、果実味も若々しさが残っています。余韻もしつこくない程度にあって、総合的にかなり気に入ってしまいました。価格も安いので、いつものワインに少し変化をつけたい人には打ってつけの一本ではないでしょうか。

La Chapelle Des Chevaliers 2013

ラ・シャペル・デ・シュヴァリエ 2013

評価 5 コスパ度 4
生産国 フランスFrance
地区 ボルドーBordeaux
造り手 メゾン・シシェルMaison Sichel
種別
品種 カベルネ・ソーヴィニヨンCabernet Sauvignon
メルローMerlot
年度 2013年
購入 2015年6月17日 カルディ
価格 1600円
昨日カルディに寄ったときに気になって買ったボルドーワインです。なんでもボルドー格付け第3級のシャトー・パルメを所有するシシェル家が造り手だそう。パルメ自体はもちろん飲んだことはありませんが、価格も手頃なのでせめてその一端でも感じられればと手を出してみました。開けてすぐは香りが弱く、渋味を感じるだけの液体で、あれ?という感じだったのですが、30分程すると洋菓子のような甘くチャーミングな香りがフワッとし始めます。バニラやトースト系の樽香が軽くついていて、程よくタンニンを感じるやや重めのミディアムボディ。甘すぎず、でも口当たりにトゲがないので飲みやすい方だと思います。余韻にあまり特徴がなく、植物的な今までのボルドーとは違う印象のワインでしたが、変化も楽しめますし総じてかなり気に入った一本でした。

Château Les Mauberts 2012

シャトー・レ・モーベル 2012

評価 3 コスパ度 4
生産国 フランスFrance
地区 ボルドーBordeaux
造り手 シャトー・レ・モーベルChâteau Les Mauberts
種別
品種 メルローMerlot 40%
カベルネ・ソーヴィニヨンCabernet Sauvignon 35%
カべルネ・フランCabernet Franc 25%
年度 2012年
購入 2015年1月31日 焼酎オーソリティ
価格 980円
焼酎オーソリティの980円シリーズです。こちらも元値は1960円とありましたが、卸元から余剰の在庫を一括で仕入れているため安いと試飲のお姉さんは言っていました。試飲したものを買わずに申し訳なかったのですが、解説にあった赤い果実のボルドーというのもたまにはいいかなとこちらを購入。開けてみると確かに明るい印象で、軽やかな赤い果実の香りがします。ただ、南仏ほど華やかではなく、バニラ系の樽香も混じった落ち着いた香りです。味は嫌みのない酸味がしっかり。結構スパイシーで余韻も強めです。見た目よりもしっかり感があるのはやはりボルドーといった感じがします。ピザとかトマトを使った料理なんかと相性が良さそうです。

Domaine de Puilacher Grand Tour 2012

ドメーヌ・ド・ピュイラシェ・グラン・ツール 2012

評価 4 コスパ度 4
生産国 フランスFrance
地区 ラングドックLanguedoc
造り手 ドメーヌ・ド・ピュイラシェDomaine de Puilacher
種別
品種 カべルネ・ソーヴィニヨンCabernet Sauvignon 60%
メルローMerlot 25%
カリニャンCarignan 15%
年度 2012年
購入 2015年1月3日 焼酎オーソリティ
価格 1350円 (50%OFF)
新年明けましておめでとうございます。早速年明けに焼酎オーソリティで買って来た今年の一本目は、新春セールになっていたラングドックのヴィエイユ・ヴィーニュ(古木)ワインです。この地区はV.V.をよく見かけますが、大抵はシラーやグルナッシュでした。しかしこちらはカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローが主体です。生産量は年間1800本とセールの割になぜかやたらとレア感があります。開けてみるとさすがにバニラと黒い果実の落ち着いた香り。赤く若い印象はそれほどありません。ただ、飲んでみるとラングドックっぽくなかなかスパイシー。まろやかな丸みの中にほどよくアタックを感じるフルボディです。余韻は強めで微かに苦味の残る後味。かなり完成度の高い南仏ワインという気がしました。

Evodia Old Vines Garnacha 2013

エヴォディア・オールド・ヴァインズ・ガルナッチャ 2013

評価 4 コスパ度 4
生産国 スペインSpain
地区 アラゴンAragón
造り手 アルトビヌムAltovinum
種別
品種 ガルナッチャGarnacha
年度 2013
購入 2014年12月08日 西友
価格 1200円
ラベルのデザインがお洒落だったので買ってみたスペインのワインです。北部アラゴン地方のDOカラタユドという高地で育った最高樹齢100年のガルナッチャを100%使用しており、漫画『神の雫』にも登場しているのだそうです。開けてみた第一印象は、香りは甘みや凝縮感が強く複雑ながら、味は定番のグルナッシュワインといったところでした。南仏の安旨グルナッシュは比較的多く飲んできましたが、赤いベリー系果実のストレートな香りが多かったです。しかし一方、このワインはより落ち着いた凝縮感のある香り。それにキャラメルとかバニラっぽい甘い香りも混じるので、特に女性に好まれそうです。飲んでみるとアルコール感などのアタックが少し強め。果実味もありますが、爽やかな酸味も同時にありますので、ちょっと刺激的な味かなという気がします。この辺は個人の好みでしょうが、自分としてはもう少しまろやかな方が好みでした。

Yellow Tail Shiraz 2013

イエローテイル・シラーズ 2013

評価 4 コスパ度 4
生産国 オーストラリアAustralia
地区 ニュー・サウス・ウェールズNew South Wales
造り手 カセラ・ワインズCasella Waines
種別
品種 シラーズShiraz
年度 2013年
購入 2014年12月06日 その他
価格 1000円
かわいいデザインが印象的なオーストラリアのワインです。描かれているのはカンガルーではなく実はワラビー。といっても小型のカンガルーをそう呼ぶんだそうです。このイエローテイルワインは近年アメリカで爆発的にヒットをしたシリーズだそうで、『ブルーオーシャン戦略』という有名なビジネス書でも成功例として引用されています。タンニン、オーク熟成、深みといった要素を思い切って排除し、そのフルーティさでビールやカクテルを楽しんでいた顧客層に切り込んだのだそうです。また、シラーズはオーストラリアの代表種といった存在でもありますので、その点でも期待して開けてみました。グラスに注いでみてまず感じるのはとてもハッキリとしたバニラの香り。樽熟成をあえて避けているはずですが本当に強いです。味もまたハッキリした甘みが印象的。酸味や渋味はほとんどなく、余韻も短めにまとまっています。こだわりやクセを除いたワイン界のポップ・ミュージックとでもいった感じでしょうか。コンセプトが非常に明確で、むしろ難しいものよりも、ワインを普段あまり飲まない人と楽しむには最適なワインといえそうです。

Château Marquis de la Grange 2011

シャトー・マルキ・ド・ラ・グランジュ 2011

評価 4 コスパ度 4
生産国 フランスFrance
地区 アントル・ドゥ・メールEntre Deux Mers
造り手 シャトー・マルキ・ド・ラ・グランジュChâteau Marquis de la Grange
種別
品種 メルローMerlot
カベルネ・ソーヴィニヨンCabernet Sauvignon
カベルネ・フランCabernet Franc
年度 2011年
購入 2014年11月30日 焼酎オーソリティ
価格 980円
おなじみ焼酎オーソリティの980円シリーズの中から、名前と雰囲気で買ってみた一本です。2012年のパリ農業コンクールで金賞を受賞しており、リュット・レゾネという減農薬農法で作られているのだそうです。グラスに注いでまず感じるのは、バニラやチョコの混じった甘いケーキのような香り。味は少し若いというか、トゲっとしたところがありますが、果実味もありますし、バランスは取れている方だと思います。フレッシュな印象なのはカベルネ・フランの2割が効いているのでしょうか。ハーブっぽい余韻も上品で、全体的にはいかにもフランスワインの品の良さを感じました。変にクセに走っていないきちんとしたワインという印象です。

Barons de Rothschild Private Réserve Bordeaux Rouge 2011

バロン・ド・ロートシルト・プライベート・リザーヴ・ルージュ 2011

評価 5 コスパ度 4
生産国 フランスFrance
地区 コート・ド・ボルドーCôtes de Bordeaux
造り手 ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルトDomaines Barons de Rothschild
種別
品種 メルローMerlot
カベルネ・ソーヴィニヨンCabernet Sauvignon
年度 2011年
購入 2014年11月22日 焼酎オーソリティ
価格 1600円(SALE)
ボルドーのトップワインといえばラフィット、ラトゥール、マルゴー、ムートン、オー・ブリオンのいわゆる5大シャトーですが、これはその筆頭ともいわれるラフィットの造り手、ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルトが普及版として作ったワインです。驚くべきはその価格で、1本10万円にもなるラフィットに対してこちらはなんと1600円。セカンドラインのカリュアドも2~3万円ということを考えると、安旨ワイン専門の自分にはありがたい一本です。しばらく家に置いてあったのですが、昼食のパスタに合わせてようやく本日開けてみました。コルクにはロートシルト家の象徴だという5本の矢。期待して早速グラスに注ぐと、香りは黒い果実に少しバニラの混じったような、悪くはないですが意外とありふれた印象のものです。ん?と疑問に思いながらも口に含んでみると、一転して味の方は非常に好みのタイプ。甘みや酸、タンニンのバランスが良くてとにかく飲みやすい。一本くらいすぐに空きそうです。一方で繊細さ、複雑さを直感的に感じさせる上品な余韻が、決して飲みやすいだけの面白味に欠けるワインにはしていません。香りがもう少し豊かだとよかったのですが、コスパでいえば十分に満点といえる出来かと思います。ワインは香りより味が大事という人にはオススメです。

Feudo Arancio Sangiovese 2011

フェウド・アランチョ・サンジョヴェーゼ 2011

評価 4 コスパ度 4
生産国 イタリアItaly
地区 シチリアSicilia
造り手 フェウド・アランチョFeudo Arancio
種別
品種 サンジョヴェーゼSangiovese
年度 2011
購入 2014年10月18日 ビックカメラ
価格 1200円
ハーヴェストホテル箱根の夕食でグラスワインとして供されていたワインです。結構お値打ちだったので先日買って家飲みをしてみました。ステンレスタンク7割、オーク樽3割で6か月熟成しているそうです。そのためかベースとなる黒い果実の香りの中に、穏やかなバニラまたはチョコの香りをふと感じます。酸味が控えめで、バランスが良くまろやかなのはメルローっぽいですが、全体的な厚みに少し物足りなさも。ただ飲みやすくて余韻もきちんとあり、食事の邪魔をしないワインなので、欠点が少なくコスパの高い一本だと思います。