「★★★★☆」カテゴリーアーカイブ

Château Mont-Pérat Rouge 2010

シャトー・モン・ペラ・ルージュ 2010

評価 4 コスパ度 3
生産国 フランスFrance
地区 アントル・ドゥ・メールEntre Deux Mers
造り手 シャトー・モン・ペラChâteau Mont-Pérat
種別
品種 メルローMerlot 80%
カベルネ・フランCabernet Franc 10%
カべルネ・ソーヴィニヨンCabernet Sauvignon 10%
年度 2010年
購入 2014年12月09日 成城石井
価格 2900円
以前飲んだシャトー・モン・ペラ2011のヴィンテージ違いです。当たり年のワインということで一度比較をしてみたくなり買ってみました。差が一年ということで色合いは前回の印象とほぼ同じ。光を通さないほどの非常に濃い暗紫色で、エッジは片栗粉を溶かしたような軽い濁りが見えます。これまた濃そうだなと思いつつまずは香り。瓶の先からはほのかにアーモンドを感じ、グラスに注ぐとそれほど強くはありませんが、黒い果実に軽くバニラやチョコの混じった落ち着いた香りがします。飲んでみると味わいはやはり濃厚。果実味もタンニンもしっかりあって、余韻も強く長いので、なんだかがっつりとステーキなんかが食べたくなる感じです。全体として2011よりも格段に良いということはありませんでしたが、飲み応えがあって好みのワインだと再確認しました。ただ、コスパ的にはほどほどかなという気もします。

Yellow Tail Shiraz 2013

イエローテイル・シラーズ 2013

評価 4 コスパ度 4
生産国 オーストラリアAustralia
地区 ニュー・サウス・ウェールズNew South Wales
造り手 カセラ・ワインズCasella Waines
種別
品種 シラーズShiraz
年度 2013年
購入 2014年12月06日 その他
価格 1000円
かわいいデザインが印象的なオーストラリアのワインです。描かれているのはカンガルーではなく実はワラビー。といっても小型のカンガルーをそう呼ぶんだそうです。このイエローテイルワインは近年アメリカで爆発的にヒットをしたシリーズだそうで、『ブルーオーシャン戦略』という有名なビジネス書でも成功例として引用されています。タンニン、オーク熟成、深みといった要素を思い切って排除し、そのフルーティさでビールやカクテルを楽しんでいた顧客層に切り込んだのだそうです。また、シラーズはオーストラリアの代表種といった存在でもありますので、その点でも期待して開けてみました。グラスに注いでみてまず感じるのはとてもハッキリとしたバニラの香り。樽熟成をあえて避けているはずですが本当に強いです。味もまたハッキリした甘みが印象的。酸味や渋味はほとんどなく、余韻も短めにまとまっています。こだわりやクセを除いたワイン界のポップ・ミュージックとでもいった感じでしょうか。コンセプトが非常に明確で、むしろ難しいものよりも、ワインを普段あまり飲まない人と楽しむには最適なワインといえそうです。

Château Marquis de la Grange 2011

シャトー・マルキ・ド・ラ・グランジュ 2011

評価 4 コスパ度 4
生産国 フランスFrance
地区 アントル・ドゥ・メールEntre Deux Mers
造り手 シャトー・マルキ・ド・ラ・グランジュChâteau Marquis de la Grange
種別
品種 メルローMerlot
カベルネ・ソーヴィニヨンCabernet Sauvignon
カベルネ・フランCabernet Franc
年度 2011年
購入 2014年11月30日 焼酎オーソリティ
価格 980円
おなじみ焼酎オーソリティの980円シリーズの中から、名前と雰囲気で買ってみた一本です。2012年のパリ農業コンクールで金賞を受賞しており、リュット・レゾネという減農薬農法で作られているのだそうです。グラスに注いでまず感じるのは、バニラやチョコの混じった甘いケーキのような香り。味は少し若いというか、トゲっとしたところがありますが、果実味もありますし、バランスは取れている方だと思います。フレッシュな印象なのはカベルネ・フランの2割が効いているのでしょうか。ハーブっぽい余韻も上品で、全体的にはいかにもフランスワインの品の良さを感じました。変にクセに走っていないきちんとしたワインという印象です。

Georges Duboeuf Beaujolais Nouveau 2014

ジョルジュ・デュブッフ・ボジョレー・ヌーヴォー 2014

評価 4 コスパ度 3
生産国 フランスFrance
地区 ボジョレーBeaujolais
造り手 ジョルジュ・デュブッフGeorges Duboeuf
種別
品種 ガメイGamay
年度 2014年
購入 2014年11月23日 身内購入
価格 1880円
今年も街中に新酒のボジョレー・ヌーヴォーがあふれる季節になりましたが、実は今までボジョレー・ヌーヴォーというものを一度も飲んだ事がありませんでした。熟成されたものを重宝するワインの世界でなぜ新酒がもてはやされるのかは謎でしたが、先日身内が定番の一本を購入してきてくれたので、図らずも実際に試してみることができました。エチケットは白地にいかにも華やかな花柄。他のワインではありえない透明な瓶はそもそも熟成など頭にないからでしょうか。この割り切った感じがかえって清々しいです。開けてみるとストレートに葡萄を絞ったような果実感の強い香り。透明感のあるライトボディです。味はなんというか”若さ”そのものといった感じ。酸味が結構ありますし、少し葡萄の皮っぽい質感や渋味も残り、やや尖った印象ですが、あふれるフレッシュな果実感がすべてを包み込んでくれます。まろやかさや複雑さこそないのですが、ひとつの長所を突き詰めれば形になるという好例といった気がしました。

Great Wall Dry Red Wine 2009

グレート・ウォール・ドライ・レッド・ワイン 2009

評価 4 コスパ度 4
生産国 中国China
地区 河北省HeBei
造り手 長城葡萄酒有限公司Great Wall Wine Co.
種別
品種 カベルネ・ソーヴィニヨンCabernet Sauvignon
メルローMerlot
年度 2009年
購入 2014年11月15日 横浜中華街
価格 1300円
横浜中華街で食事をした際に見つけた中国のNo.1ワインです。何でも1972年の米中会談の折に、周恩来元総理が中国独自のワイナリー創設を希望したことから歴史が始まっているそうで、用いているのは河北省沙城という地区で栽培されたカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローです。開けてみると香りは以前飲んだ中国西域のキリアンワインと共通する要素を感じました。黒い果実にブランデー的な独特なニュアンスが加わります。これが中国ワインの特徴かもしれません。ただ、味は淡泊だったキリアンとは異なり、酸味とタンニンがしっかりした結構本格的なテイストです。12度なのですが余韻も力強く、良いワインだなという印象を受けました。以前はシャビシャビなものが多かったですが、中国のワインも今後は楽しみです。

Château Blanchet 2010

シャトー・ブランシェ 2010

評価 4 コスパ度 5
生産国 フランスFrance
地区 コート・ド・ボルドーCôtes de Bordeaux
造り手 シャトー・ブランシェChâteau Blanchet
種別
品種 メルローMerlot
カべルネ・ソーヴィニヨンCabernet Sauvignon
年度 2010年
購入 2014年10月24日 焼酎オーソリティ
価格 980円(SALE)
前回のウニコ・ロッソ・モリーゼと一緒に買った久しぶりのボルドーワインです。『今月のオススメ』として4割OFFで購入しましたが、ポップにあった通りなかなかの掘り出し物でした。開けてみると複雑にミックスされたハーブと、赤い果実で作ったジャムのような落ち着いた香りがします。それに一瞬、アーモンドのような印象も。ボルドーということでしっかりしたフルボディを想像していましたが、色も味も軽やかで後味はスッキリ。薬草っぽいのですが、トータルで見て嫌みなく爽やかに仕上がっているので気に入りました。さすが本家フランスは上品に作るな、といった感じです。ちなみにBordeaux Superierとあるのはボルドーの厳格な規制をクリアした証で、家飲みワインに最適なんだそうです。

Unico Rosso Molise Riserva 2009

ウニコ・ロッソ・モリーゼ・リゼルヴァ 2009

評価 4 コスパ度 4
生産国 イタリアItaly
地区 ヴェネトVeneto
造り手 カーサ・ヴィニコラ・ボッターCasa Vinicola Botter
種別
品種 モンテプルチアーノMontepulciano
年度 2009年
購入 2014年10月27日 焼酎オーソリティ
価格 980円(SALE)
焼酎オーソリティで『今月のオススメ』として3割引きになっていたワインです。モンテプルチアーノであれば外れが少なそうなので試してみました。ただ、今回は定番のアブルッツォ州のものではなく、ヴェネト州のヴェネツィア郊外にある造り手のワインです。早速当日開けてみると、リゼルヴァの名の通り香りも味も久しぶりにかなりスモーキー。燻した感がかなり強いのですが、ボディ自体は重過ぎずといった感じなのでわりにスイスイと飲めました。クセが少なくて価格も手ごろなので、樽感を気軽に楽しむにはもってこいかもしれません。スモーク系や濃い味付けのつまみとは相性が良さそうです。ただ、3~4日で香りもスモーク感も一気に落ちましたので、早めに飲み切った方がいいかもしれません。

Jorio Montepulciano d’Abruzzo 2011

ヨーリオ・モンテプルチアーノ・ダブルッツォ 2011

評価 4 コスパ度 4
生産国 イタリアItaly
地区 アブルッツォAbruzzo
造り手 ウマニ・ロンキUmani Ronchi
種別
品種 モンテプルチアーノMontepulciano
年度 2011年
購入 2014年10月20日 ビックカメラ
価格 1800円
ヨーリオは昔から安旨として定評のあるイタリアのデイリーワインだそうです。ウマニ・ロンキ社の所有する単一畑から収穫されたモンテプルチアーノ種のみを使用し、スロベニアンオーク樽で約1年も熟成をかけたこだわりのワインということでしたが、実際に飲んでみたところ、確かに品種の良さがストレートに感じられるいいワインでした。モンテプルチアーノらしく紫がかった深い色合い。香りは黒い果実のベースにスッとするミントの印象が混じります。そして落ち着いたチョコ系の樽香も少し。味の方はというと、凝縮感がしっかりあってバランスが良いです。アルコール感が強いのでグラス一杯でも酔いが回った気分になりますが、まったくトゲトゲしていないので、長い余韻とともにむしろ豊かで芳醇な印象を与えます。期待が高かった分、それを超えるというところまでの感動はありませんでしたが、ひねたところのない好きなタイプの一本でした。

Feudo Arancio Sangiovese 2011

フェウド・アランチョ・サンジョヴェーゼ 2011

評価 4 コスパ度 4
生産国 イタリアItaly
地区 シチリアSicilia
造り手 フェウド・アランチョFeudo Arancio
種別
品種 サンジョヴェーゼSangiovese
年度 2011
購入 2014年10月18日 ビックカメラ
価格 1200円
ハーヴェストホテル箱根の夕食でグラスワインとして供されていたワインです。結構お値打ちだったので先日買って家飲みをしてみました。ステンレスタンク7割、オーク樽3割で6か月熟成しているそうです。そのためかベースとなる黒い果実の香りの中に、穏やかなバニラまたはチョコの香りをふと感じます。酸味が控えめで、バランスが良くまろやかなのはメルローっぽいですが、全体的な厚みに少し物足りなさも。ただ飲みやすくて余韻もきちんとあり、食事の邪魔をしないワインなので、欠点が少なくコスパの高い一本だと思います。

Spirit of Nature Cuvée Olivier Azan 2012

スピリット・オブ・ネイチャー・キュヴェ・オリヴィエ・アザン 2012

評価 4 コスパ度 5
生産国 フランスFrance
地区 ラングドックLanguedoc
造り手 プティ・ルビーPetit Roubié
種別
品種 メルローMerlot
カリニャンCarignan
カベルネ・ソーヴィニヨンCabernet Sauvignon
年度 2012年
購入 2014年10月12日 イケア
価格 950円
港北のIKEAに行った際に食品コーナーで買ってみた初めてのビオワインです。IKEAが北欧発の家具ショップということで、ワインのセレクトもこだわりがあるのではと期待してみました。ただ、産地は北欧ではなく南仏ペイデローです。まずは開栓して少し飲んでみましたが、重くはなく明るい感じの果実味がしっかり。そして土というのか、むしろ鉄っぽい味をふとした瞬間に感じます。これがビオのチカラ?でしょうか。美味しいかどうかは別として面白い味でした。翌日にはその辺がだいぶこなれて、程よい甘さと程よい重さが心地良かったです。飲みやすくて健康にも良さそうなので、普段の飲みにオススメの一本です。

Chevalier De Caylus Syrah Vieilles Vignes 2011

シュヴァリエ・ド・カイユス・シラー・ヴィエイユ・ヴィーニュ 2011

評価 4 コスパ度 4
生産国 フランスFrance
地区 ラングドックLanguedoc
造り手 シュヴァリエ・ド・カイユスChevalier De Caylus
種別
品種 シラーSyrah
年度 2011年
購入 2014年7月11日 カルディ
価格 950円(SALE)
品種は何度か飲んでいるシラー種ですが、樹齢35年以上の木から収穫している初めてのヴィエイユ・ヴィーニュです。2012年のラングドック=ルーション地方のコンテストでは金賞を受賞しているそうです。価格が安いのでどうかなと半信半疑でしたが、結論からいえばとても気に入りました。色は暗紫色。今までの華やかなシラー種とはまったく違う落ち着いた濃い香り。もちろん果実味は強いのですが、ジャムのようなというのか、もっと凝縮された深い香りがします。液体の中に質感が感じられ、度数は14~16度と表示されていますが、アルコール分の刺激はほとんどありません。滑らかなタンニンと少し渋味の残るバランスのいい味です。この値段だというのが信じられない美味しいワインでした。ただし、二日目はなぜか少しキツさや渋味が目立っている印象でした。保存が少し悪かったのかもしれません。
14年10月5日に久しぶりに買ってみましたが、どうも印象がまるで違いました。連れがいうようにシャンパンのような香りが強く、なんだかホコリっぽい印象も。味は軽いわりにタンニンが強く、あまり心地よくない渋味、苦味が残ります。それに飲んだあとに頭痛も。。個体差なのか最初の頃とワインに対する感覚が変わったのかは分かりませんが、二度目は好意的に見ても評価3 コスパ3といった感じでした。平均して5/5から4/4にダウングレードしたいと思います。

Aldea del Marques Gran Reserva 2003

アルデア・デル・マルケス・グラン・レゼルヴァ 2003

評価 4 コスパ度 4
生産国 スペインSpain
地区 カスティーリャCastilla
造り手 ボデガス・フェルナンド・カストロBodegas Fernando Castro
種別
品種 テンプラニーリョTempranillo
年度 2003
購入 2014年9月26日 カクヤス
価格 1200円
近所のリカーショップにぶらっと入って買ってみたワインです。価格のわりに2003年という断トツに古いビンテージなのが目を引きました。造り手は150年続く名門らしく、2012年にはベルリンのコンテストで金賞を受賞しています。フランス産3割、アメリカ産7割の木樽で24か月熟成。その後、さらにセラーで36か月寝かせているそうです。グラスに注ぐと古いワインらしくややオレンジがかった色合い。ワインというのは不思議で葡萄で作った酒なのに葡萄の香りや味をあまり感じないのですが、これは葡萄っぽさがそのまま生きているような印象を受けました。しばらくするとベリーとは少し異なるような甘い香り、そしてバニラの香りを纏います。味は辛口ですが重くはありません。嫌みのない酸味と豊かな余韻がいい感じです。10年前は何をしてたかな?なんて気軽に飲みながら昔を振り返るのも楽しい一本でした。

Contrada di Concenigo Colli di Conegliano Rosso Bellenda 2008

コントラーダ・ディ・コンチェニゴ
コッリ・ディ・コネリアーノ・ロッソ・ベッレンダ 2008

評価 4 コスパ度 4
生産国 イタリアItaly
地区 ヴェネトVèneto
造り手 ベッレンダBellenda
種別
品種 カベルネ・ソーヴィニヨンCabernet Sauvignon
メルローMerlot
年度 2008年
購入 2014年9月12日 ビックカメラ
価格 2200円
とにかく名前が長すぎるのですが、漫画『神の雫』でデイリーワインの雄として紹介されていた一本です。カカオやナッツの芳香というのを一度経験してみたくて探していましたが、引っ越し後にようやくビックカメラで発見したため買ってみました。ベッレンダはヴェネト州の気鋭の造り手で、このワインの生産量は出来の良い年に約50000本だそうです。熟成はオーク樽で24か月です。開けた初日はなんだかアルコールの匂いが混じった紹興酒のような香り。味もかなり酸っぱいので、これはもう少し待つべきだろうと量を抑えつつ5日かけて飲んでみました。すると徐々にきつさが取れてきたようで、凝縮感のある黒い果実や植物の香りが出てきました。余韻も強く長いです。樽やカカオのニュアンスは思ったほどではなく、ふとした瞬間に舌に残る程度でした。味は重厚ですが酸味が少し主張。個人的にはそこがやや合わなかったのですが、完全に好みの問題かと思います。いかにもカベルネとメルローのハーフといった感じのどっしりしたワインでした。