「樽香」タグアーカイブ

Ile la Forge Merlot 2013

イル・ラ・フォルジュ・メルロー 2013

評価 5 コスパ度 5
生産国 フランスFrance
地区 ラングドックLanguedoc
造り手 ドメーヌ・ポール・マスLes Domaines Paul Mas
種別
品種 メルローMerlot
年度 2013年
購入 2014年12月17日 ビックカメラ
価格 1200円
連れに「今回はワイン選ぶ?」と聞いてみたところ、即答されたのがこのワインでした。好みの”メルロー”という文字がでかでかと見えただけというのが唯一の理由でしょうが、帰宅して開けてみると意外にもかなり美味しかったです。造り手はワイナリー・オブ・ザ・イヤーという賞を2008年と2013年に受賞しているらしく、店頭でもかなり推奨されていました。南仏ペイドックのワインですが品種はメルロー。米国産6仏産4のオーク樽で10ヶ月熟成させているそうです。グラスに注いでみると色合いは深い紅。光が通るとルビーのように輝きます。濃く黒っぽいいつものメルローとは少し違う印象でした。味の方も南仏らしい明るいベリー系のテイストと、メルロー特有のまろやかさがミックスされているのか、とても果実味がありかつ飲みやすいです。オーク由来の樽香が軽くしますし、ボルドーワインによく感じる上品なハーブの香りも乗っています。ボディも重過ぎず、あらゆる人に好まれそうなまさにザ・安旨ワインといった感じでした。翌日は少しアルコール感が出てきましたが、総合的に見て普段飲みに強くオススメです。

Gros Frere et Soeur Vosne-Romanée 2011

グロ・フレール・エ・スール・ヴォーヌ・ロマネ 2011

評価 5 コスパ度 3
生産国 フランスFrance
地区 ヴォーヌ・ロマネVosne-Romanée
造り手 グロ・フレール・エ・スールGros Frere et Soeur
種別
品種 ピノ・ノワールPinot Noir
年度 2011年
購入 2014年12月12日 その他
価格 7800円
この初心者の安旨ワインブログにはちょっと不似合いですが、身内から贈ってもらったヴォーヌ・ロマネの村名ワインです。ロマネ村といえば世界一との呼び声も高いDRCロマネ・コンティの生産地。「神に愛された村」とも言われ、「ロマネ村に平凡なワインなどない」のだそうです。この村名ワインの生産者はグロ・フレール・エ・スール。ロマネ村の名門グロ家の次男ベルナール氏が率いるドメーヌです。オークの新樽100%で12か月間熟成しており、グラスに注いでみると明るく光を通すラズベリー色にややオレンジが重なった色合い。ブルゴーニュワインは普段飲むボルドーや新世界ワインとはやはり少し毛色が違いますね。香りは優しい印象の赤いベリー系。それに微かに香ばしい樽香が鼻をかすめます。味は思ったよりも甘みが抑えられていて、軽やかな酸味が心地いいです。一見なんだかあっさりしているけれど、実は一つ一つの要素が繊細に組み立てられている感じは、なんというか上品な和食を食べた時のような感覚です。味の軸を広げてもらえたので★5です。

Château Mont-Pérat Rouge 2010

シャトー・モン・ペラ・ルージュ 2010

評価 4 コスパ度 3
生産国 フランスFrance
地区 アントル・ドゥ・メールEntre Deux Mers
造り手 シャトー・モン・ペラChâteau Mont-Pérat
種別
品種 メルローMerlot 80%
カベルネ・フランCabernet Franc 10%
カべルネ・ソーヴィニヨンCabernet Sauvignon 10%
年度 2010年
購入 2014年12月09日 成城石井
価格 2900円
以前飲んだシャトー・モン・ペラ2011のヴィンテージ違いです。当たり年のワインということで一度比較をしてみたくなり買ってみました。差が一年ということで色合いは前回の印象とほぼ同じ。光を通さないほどの非常に濃い暗紫色で、エッジは片栗粉を溶かしたような軽い濁りが見えます。これまた濃そうだなと思いつつまずは香り。瓶の先からはほのかにアーモンドを感じ、グラスに注ぐとそれほど強くはありませんが、黒い果実に軽くバニラやチョコの混じった落ち着いた香りがします。飲んでみると味わいはやはり濃厚。果実味もタンニンもしっかりあって、余韻も強く長いので、なんだかがっつりとステーキなんかが食べたくなる感じです。全体として2011よりも格段に良いということはありませんでしたが、飲み応えがあって好みのワインだと再確認しました。ただ、コスパ的にはほどほどかなという気もします。

Marques del Norte Rioja Reserva 2009

マルケス・デル・ノルテ・リオハ・レゼルヴァ 2009

評価 5 コスパ度 5
生産国 スペインSpain
地区 リオハRioja
造り手 アズダ・ワインAsda Wine
種別
品種 テンプラニーリョTempranillo
ガルナッチャGarnacha
グラチアーノGraciano
年度 2009
購入 2014年11月16日 西友
価格 780円
ラベル買いしてしまったスペインを代表する安旨ワインの産地リオハのワインです。レゼルヴァということでフレンチオーク樽を使って熟成されていますが値段の方は手頃でした。店内に “美食に負けないワイン揃っています” というポスターがドンと貼り出されているあたり、西友も結構ワインに力を入れているようです。早速その日の夕食で開けてみたところ、まずは赤い果実の香り、そして燻製系の樽香が軽くします。味の方はというと、果実感が強くて自然な甘みがしっかりあるなというのが第一印象でした。余計なクセはなく、たまに爽やかなミントの感じも。余韻も強めですし、重くないのに意外と複雑さもあるので、甘めの安旨ワインを探すならオススメだなと感じました。

Unico Rosso Molise Riserva 2009

ウニコ・ロッソ・モリーゼ・リゼルヴァ 2009

評価 4 コスパ度 4
生産国 イタリアItaly
地区 ヴェネトVeneto
造り手 カーサ・ヴィニコラ・ボッターCasa Vinicola Botter
種別
品種 モンテプルチアーノMontepulciano
年度 2009年
購入 2014年10月27日 焼酎オーソリティ
価格 980円(SALE)
焼酎オーソリティで『今月のオススメ』として3割引きになっていたワインです。モンテプルチアーノであれば外れが少なそうなので試してみました。ただ、今回は定番のアブルッツォ州のものではなく、ヴェネト州のヴェネツィア郊外にある造り手のワインです。早速当日開けてみると、リゼルヴァの名の通り香りも味も久しぶりにかなりスモーキー。燻した感がかなり強いのですが、ボディ自体は重過ぎずといった感じなのでわりにスイスイと飲めました。クセが少なくて価格も手ごろなので、樽感を気軽に楽しむにはもってこいかもしれません。スモーク系や濃い味付けのつまみとは相性が良さそうです。ただ、3~4日で香りもスモーク感も一気に落ちましたので、早めに飲み切った方がいいかもしれません。

Pegasus Bay Merlot Cabernet 2011

ペガサス・ベイ・メルロー・カベルネ 2011

評価 5 コスパ度 3
生産国 ニュージーランドNew Zealand
地区 ワイパラ・ヴァレーWaipara Valley
造り手 ペガサス・ベイ・ワイナリーPegasus Bay Winery
種別
品種 メルローMerlot
カベルネ・ソーヴィニヨンCabernet Sauvignon
カベルネ・フランCabernet Franc
マルベックMalbec
年度 2011
購入 2014年09月28日 贈り物
価格 3900円
ニュージーランド旅行の土産として身内からもらいました。そのため表示は国内の参考価格です。ニュージーランドでもトップ5に入るワイナリーのワインで、価格帯も日頃飲むものよりワンランク上という事でかなり期待しての開栓になりました。香りは説明通りカシスやブラックベリーといった黒い果実が主体。フレンチオーク樽で24か月熟成されており、上品なバニラの樽香もします。爽やかな野草のような香りはいかにもニュージーランドの草原を思わせます。バランスの取れた味わいに、しっかりしたボディと液体の輝き。長く芳醇な余韻。尖った特徴はありませんが、すべてにハイレベルなオールラウンダーといった感じのフルボディワインでした。

Aldea del Marques Gran Reserva 2003

アルデア・デル・マルケス・グラン・レゼルヴァ 2003

評価 4 コスパ度 4
生産国 スペインSpain
地区 カスティーリャCastilla
造り手 ボデガス・フェルナンド・カストロBodegas Fernando Castro
種別
品種 テンプラニーリョTempranillo
年度 2003
購入 2014年9月26日 カクヤス
価格 1200円
近所のリカーショップにぶらっと入って買ってみたワインです。価格のわりに2003年という断トツに古いビンテージなのが目を引きました。造り手は150年続く名門らしく、2012年にはベルリンのコンテストで金賞を受賞しています。フランス産3割、アメリカ産7割の木樽で24か月熟成。その後、さらにセラーで36か月寝かせているそうです。グラスに注ぐと古いワインらしくややオレンジがかった色合い。ワインというのは不思議で葡萄で作った酒なのに葡萄の香りや味をあまり感じないのですが、これは葡萄っぽさがそのまま生きているような印象を受けました。しばらくするとベリーとは少し異なるような甘い香り、そしてバニラの香りを纏います。味は辛口ですが重くはありません。嫌みのない酸味と豊かな余韻がいい感じです。10年前は何をしてたかな?なんて気軽に飲みながら昔を振り返るのも楽しい一本でした。

Contrada di Concenigo Colli di Conegliano Rosso Bellenda 2008

コントラーダ・ディ・コンチェニゴ
コッリ・ディ・コネリアーノ・ロッソ・ベッレンダ 2008

評価 4 コスパ度 4
生産国 イタリアItaly
地区 ヴェネトVèneto
造り手 ベッレンダBellenda
種別
品種 カベルネ・ソーヴィニヨンCabernet Sauvignon
メルローMerlot
年度 2008年
購入 2014年9月12日 ビックカメラ
価格 2200円
とにかく名前が長すぎるのですが、漫画『神の雫』でデイリーワインの雄として紹介されていた一本です。カカオやナッツの芳香というのを一度経験してみたくて探していましたが、引っ越し後にようやくビックカメラで発見したため買ってみました。ベッレンダはヴェネト州の気鋭の造り手で、このワインの生産量は出来の良い年に約50000本だそうです。熟成はオーク樽で24か月です。開けた初日はなんだかアルコールの匂いが混じった紹興酒のような香り。味もかなり酸っぱいので、これはもう少し待つべきだろうと量を抑えつつ5日かけて飲んでみました。すると徐々にきつさが取れてきたようで、凝縮感のある黒い果実や植物の香りが出てきました。余韻も強く長いです。樽やカカオのニュアンスは思ったほどではなく、ふとした瞬間に舌に残る程度でした。味は重厚ですが酸味が少し主張。個人的にはそこがやや合わなかったのですが、完全に好みの問題かと思います。いかにもカベルネとメルローのハーフといった感じのどっしりしたワインでした。

Cono Sur Merlot Varietal 2012

コノ・スル・メルロー・ヴァラエタル 2012

評価 3 コスパ度 4
生産国 チリChile
地区 セントラル・ヴァレーCentral Valley
造り手 ヴィーニャ・コノ・スルVina Cono Sur
種別
品種 メルローMerlot 85%
カベルネ・ソーヴィニヨンCabernet Sauvignon 9% 他
年度 2012年
購入 2014年8月19日 サンワ
価格 900円
先日、評判通り美味しかったコノスル・ヴァラエタルのメルロー版です。連れがメルロー好きということで買ってみましたが、結論から言えばこちらは期待ほどではありませんでした。開けると甘めの黒い果実の香りに、オーク樽由来のトースト&チョコの樽香が重なります。香りは悪くはなかったのですが、飲むとキャンディっぽいシンプルな甘みがやけに目立って、そのあたりがやや好みではありませんでした。トゲトゲしたところはありませんので、飲みやすいワインだとは思います。ただ、その後一週間ほど家を空けてしまい恐る恐る飲んでみたところ、スモーキーな感じが取れ、味と香りに落ち着きが出てきていて、とても美味しく飲めました。時間をかけて飲んだ方が楽しめるワインだと思います。

Hays des Hauts Jardins Grenache Vieilles Vignes 2012

エ・デ・ゾー・ジャルダン・グルナッシュ・ヴィエイユ・ヴィーニュ 2012

評価 4 コスパ度 4
生産国 フランスFrance
地区 ラングドックLaunguedoc
造り手 レ・セリエ・ド・エオレLe Cellier d’Eole
種別
品種 グルナッシュGrenache
年度 2012年
購入 2014年8月11日 サンワ
価格 1100円
引っ越し後の一本目です。場所が変わり品も変わり、飲んでみたいワインを近所で色々と見つけましたが、とりあえず金ラベルに惹かれたこの一本から始めてみました。ベルリンのコンクールで2013年に金賞受賞とのことです。ペイドックのグルナッシュの古木を使ったワインですが、この地区は低価格のV.V.がとても多いですね。まずはコルクを抜いてみると、ほのかにチョコの匂いがします。これはグラスに注いでからも同様で、そこにハーゲンダッツような濃厚なバニラの香りが重なってきました。いずれも樽由来の香りなのでしょうが、燻したようなスモーキーな感じを全く与えないのが非常に新鮮でした。スワリングでは赤い果実の香りが出てきます。飲み口は水のようにライト。アルコール分の刺激はなく、甘みも弱めです。どちらかといえば酸味と渋味が軽く立った飲みやすい味でした。

Cono Sur Cabernet Sauvignon Varietal 2012

コノ・スル・カベルネ・ソーヴィニヨン・ヴァラエタル 2012

評価 4 コスパ度 4
生産国 チリChile
地区 セントラル・ヴァレーCentral Valley
造り手 ヴィーニャ・コノ・スルVina Cono Sur
種別
品種 カベルネ・ソーヴィニヨンCabernet Sauvignon 85%
メルローMerlot 8% 他
年度 2012年
購入 2014年8月07日 サークルK
価格 900円
安旨ワインとして有名なチリのコノスル。今まで見かけたことがなかったのですが、本日なぜかコンビニで見つけてつい買ってしまいました。ヴァラエタルはコノスルの中でも低価格帯のシリーズだそうですが、それでも熟成は3割をフレンチオーク樽で、7割をステンレスタンクで各6か月行っているとのことです。とりあえずグラスに注いでみると、まずは黒い果実に少しお香のような香り。その香りはクルクル回すと甘酸っぱく変化します。味の方はというと、しっかりしたボディに凝縮感のある果実味。そこにスモーキーな樽香も重なります。甘みに酸味、それに渋味とそれぞれが主張する比較的強い味わいです。しっかり樽香が感じられるワインの中では過去最安値ですし、確かに評判通りコスパの高い一本でした。あとはもう少しまろやかさがあると好みなのですが、翌日以降に期待したいと思います。

Château Mont-Pérat Rouge 2011

シャトー・モン・ペラ・ルージュ 2011

評価 4 コスパ度 3
生産国 フランスFrance
地区 アントル・ドゥ・メールEntre Deux Mers
造り手 シャトー・モン・ペラChâteau Mont-Pérat
種別
品種 メルローMerlot 80%
カベルネ・フランCabernet Franc 10%
カべルネ・ソーヴィニヨンCabernet Sauvignon 10%
年度 2011年
購入 2014年7月24日 やまや
価格 2500円
漫画『神の雫』に登場して人気となったワインですが、専門誌や評論家の評価も高いようです。”Mr.メルロー”と称される醸造家ミッシェル・ロラン氏の指導の下、平均樹齢30年の樹から6〜8房に厳選して収穫。オークの新樽を100%使用しています。購入当日早速開けてみましたが、感じるのはまず穏やかな花のような香り。連れはこれが好きだそうです。ベリーが飛び出して来る感じではありません。クルクル回すとふわっと黒い果実の香り。そのまま飲んでみましたが、味わいは酸味に渋味にと結構しっかりです。ウッディな樽香も果実感を邪魔しない程度にほどよくします。掴みどころの難しい感じは自分のこれまでのメルローの印象と重なりました。しばらく置いておくと温度も上がり、飲み口はややまろやかに。そして初めてチョコの香りを感じました。よくワインの説明にカカオとかビターチョコとか書いてありましたが、なるほどこれかといったところです。好みで評価4としましたが、人によってはもっと高評価でもおかしくないかもしれません。

Botter Carlo Rampoldi Copertino Riserva 2008

ボッター・カルロ・ランポルディ・コペルチーノ・リゼルヴァ 2008

評価 4 コスパ度 5
生産国 イタリアItaly
地区 プーリアPuglia
造り手 ボッター・カルロBotter Carlo
種別
品種 ネグロ・アマーロNegro Amaro
マルヴァージアMalvasia
モンテプルチアーノMontepulciano
年度 2008年
購入 2014年7月12日 ジュピターコーヒー
価格 1250円
駅ビルの駐車券をつけるためという不純な動機で買ってきた一本です。前情報は特になかったのですが、この価格でオーク樽熟成2年という点に惹かれて試してみました。ビンテージも2008年とこれまで飲んだ中では最も古いです。翌日開けてみましたが、やはり最初に強く感じるのは樽香です。くすんだスモーキーな香り。そのニュアンスは味の方からもしっかりと感じます。甘すぎずタンニンは柔らかくて、アルコールや酸味の刺激も強くありません。それなりに月日を経ているからか、バランスが良くまろやかでとても飲みやすいです。総合的にはスモール・カサーレ・ヴェッキオという感じで、とてもコスパの高い掘り出し物のワインでした。ちなみにベルリン・ワイン・トロフィー2011で金賞を受賞しているそうです。