「1000円~1500円」カテゴリーアーカイブ

Château Sissan 2011

シャトー・シッサン 2011

評価 4 コスパ度 4
生産国 フランスFrance
地区 コート・ド・ボルドーCôtes de Bordeaux
造り手 シャトー・シッサンChâteau Sissan
種別
品種 メルローMerlot 55%
カベルネ・ソーヴィニヨンCabernet Sauvignon 40%
カベルネ・フランCabernet Franc 5%
年度 2011年
購入 2015年7月01日 マルエツ
価格 1100円
フルボディのメルローが飲みたくなって買ってきたボルドーワインです。AOCコート・ド・ボルドーということで、いつものAOCボルドーよりも地域が限定されている分、位置付けとしては上のワインになるのでしょうか。楽しみに開けてみたところ、まずはラズベリーとバニラ系の樽香が混じったようなチャーミングな強い香り。直接的ですが、人を引き付けるいい香りだと思います。フルボディとありますが実際にはミディアム寄りで、それほど重さは感じず。酸味やタンニンはこなれていて悪くないと思います。ただ、唯一喉ごしに少し辛さを感じるのがやや難点。熟成感よりは若さを感じる”佳作”といった印象の一本でした。

Albastrele Legenda Merlot 2008

アルバストレラ・レジェンダ・メルロー 2008

評価 5 コスパ度 5
生産国 モルドバMoldova
地区 カフルCahul
造り手 アルバストレラAlbastrele
種別
品種 メルローMerlot
年度 2008年
購入 2015年6月23日 プルミエ・クリュ
価格 1300円
熊本退居前の最後の一本としてプルミエ・クリュで買ってきたワインです。いつもと毛並の違うワインを探して店内をうろついていたところ、”コスパ最強”との説明書きが添えられた珍しいモルドバ共和国のワインが目に入りました。モルドバはウクライナとルーマニアの間にある旧ソ連の国だそうで、かのスターリンもモルドバワインを絶賛したのだそうです。ヴィンテージは2008年とやや古く、品種はいくつかあるうちからメルローを選択しました。帰ってその日に早速開けましたが、さすが年数を経ているだけあって、まるでウィスキーのような熟成感のある香りが印象的。それに甘いバニラと赤い果実の香りも混ざってきます。フルボディですが、酸味やタンニンが丸こいので飲みにくさはありません。年数のわりに色はそれほど煉瓦色にはなっておらず、果実味も若々しさが残っています。余韻もしつこくない程度にあって、総合的にかなり気に入ってしまいました。価格も安いので、いつものワインに少し変化をつけたい人には打ってつけの一本ではないでしょうか。

Eremo delle Fate Aglianico 2013

エレモ・デッレ・ファーテ・アリアニコ 2013

評価 4 コスパ度 4
生産国 イタリアItaly
地区 カンパーニャCampania
造り手 エレモ・デッレ・ファーテEremo delle Fate
種別
品種 アリアニコAglianico
年度 2013年
購入 2015年06月17日 カルディ
価格 1100円
先日カルディで買った古代文明を思わせるエチケットがなかなか魅力的なイタリアワインです。産地はピザ王国ナポリを擁する南部カンパーニャ州。品種は初めてのアリアニコ種です。早速開けてみたところ、プラムやプルーンのような香りと濃密な果実味がまず特徴的。飲み口は重くはありませんが、少しジャムっぽさもあり、細かい感じの酸味やタンニンがしっかりと主張してきます。”隠者の庵”とか”隠れ家”といった意味の名前らしいですが、それもしっくりくるような少し陰のある一本でした。イタリアというと陽気な国というイメージですが、意外と暗めな印象のワインにぶつかることも多い気がします。何事も試してみないと分からないということのようでした。

Castaño Hécula Monastrell 2012

カスターニョ・ヘクラ・モナストレル 2012

評価 4 コスパ度 4
生産国 スペインSpain
地区 イエクラYecla
造り手 ボデガス・カスターニョBodegas Castaño
種別
品種 モナストレルMonastrell
年度 2012年
購入 2015年5月18日 ドン・キホーテ
価格 1500円
2000年以降パーカーポイントで9度90点以上を獲得しているというスペインワインです。初めて飲んだモナストレルの印象がとても良かったので、その意味でも期待して前の一本とともに買ってきました。早速グラスに注いでみると、色は濃く、香りは黒い果実系。落ち着きがありながら、しっかりと強さも感じる良い香りです。ボディは重めで、飲み口は少しスパイシー。果実味や酸味、渋味はそれぞれ程よく感じます。樽香は弱め、余韻は標準的な印象です。フルボディながら柔らかさを感じるとても造りの良いワインといった感じがしました。ただ、前回飲んだモナストレルのオノロ・ベラの方が、はっきりとイメージが湧くようなワインで好みでした。

Aromo Private Reserve Merlot 2012

アロモ・プライベート・リザーヴ・メルロー 2012

評価 4 コスパ度 5
生産国 チリChile
地区 マウレ・ヴァレーCentral Valley
造り手 ヴィーニャ・エル・アロモViña El Aromo
種別
品種 メルローMerlot
年度 2012年
購入 2015年5月18日 ドン・キホーテ
価格 1000円
漫画『神の雫』にも登場したチリワインだそうです。先日ドン・キホーテで見かけたので試しに買ってきました。早速翌日開けてみましたが、最初に感じるのはブラックベリーやカシスのような落ち着いた良い香り。やや重めのミディアムボディで、飲んでみるとアルコール感のトゲも若干ありますが、それ以上に果実味もありますし、酸味と渋味もバランス良く整っていて美味しいと思いました。後から追ってくるしつこくないスモーキーな樽香も良い感じです。ただ、驚きとか面白さがあるかというと難しい。コスパは確実に高い優等生なワインだと思いますが、どこか少しだけ物足りない気もする歯がゆさの残る一本でした。

Palazzo Vechio Chianti Classico 2011

パラッツォ・ヴェッキオ・キャンティ・クラシコ 2011

評価 3 コスパ度 3
生産国 イタリアItaly
地区 トスカーナToscana
造り手 パラッツォ・ヴェッキオPalazzo Vechio
種別
品種 サンジョヴェーゼSangiovese
年度 2011年
購入 2015年4月07日 イオン
価格 1300円
九州は気温が高く買ってすぐ冷蔵庫に入れたため、写真には水滴がついてしまっていますが・・・。近所のダイエーで買ったイオン系列のイタリアワインです。キャンティは何本か飲みましたが、キャンティ・クラシコは今回が初めて。エチケットもゴージャスで何だか誘われて手に取ってしまいました。数日後に開けてみましたが、クラシコと聞いて想像するほどには樽や熟成の感じがあまりなく、赤い果実系のよくある感じの香りが目立ちます。温度が戻り切っていない状態で飲んでしまったのが良くなかったかもしれませんが、味もトゲはないのですが少し軽く、ライトな割に薄い酸味や渋味が口の中に残って、やや飲みにくさを感じました。悪くはないと思いますが、通常のキャンティとクラシコの差がはっきりと分かるワインではないように思います。

Ile La Forge Cabernet Sauvignon 2013

イル・ラ・フォルジュ・カベルネ・ソーヴィニヨン 2013

評価 4 コスパ度 4
生産国 フランスFrance
地区 ラングドックLanguedoc
造り手 ドメーヌ・ポール・マスLes Domaines Paul Mas
種別
品種 カベルネ・ソーヴィニヨンCabernet Sauvignon
年度 2013年
購入 2015年3月18日 ビックカメラ
価格 1300円
以前このシリーズのメルローを飲んで良かったので、久しぶりに買ってみたそのカベルネSバージョンです。相変わらず他のワインよりかなり多く仕入れられているあたり、今でもビックカメラのイチオシのようです。買って早速開けてみると、まずはやや燻製の感じが混じった黒い果実系の香りがします。飲み口は重めで、程よい酸味に加えて果実味もしっかりしていますが、同時に強くスモーキーな樽香がついています。アメリカンオーク樽で10ヶ月熟成しているためでしょうが、それが少々しつこい気もしました。ただ、バランスに不満を感じるほどでもありません。また、ラングドックっぽいトゲトゲしさもありませんので、メルロー版のときのような驚きこそありませんでしたが、さすが価格以上の旨さのお買い得ワインだと思います。

Mouton Cadet Rouge 2012

ムートン・カデ・ルージュ 2012

評価 3 コスパ度 3
生産国 フランスFrance
地区 ボルドーBordeaux
造り手 バロン・フィリップ・ド・ロートシルトBarons de Philippe Rothschild
種別
品種 メルローMerlot 65%
カベルネ・ソーヴィニヨンCabernet Sauvignon 20%
カベルネ・フランCabernet Franc 15%
年度 2012年
購入 2015年3月07日 サミット
価格 1300円
ボルドーの5大シャトーの一角、シャトー・ムートン・ロートシルトを所有するバロン・フィリップ・ド・ロートシルトが、カジュアルな普及版として造っているシリーズです。普及版といってもその歴史は1930年にまで遡るらしく、有名なカンヌ国際映画祭のオフィシャルワインにも採用されているそうです。カデの中にもクラシックやレゼルヴといったクラス分けがあるようですが、こちらはもっとも一般的なルージュです。事前の期待は高かったのですが、夕食で開けてみたところ香りはそこそこといったところ。よくある感じの黒い果実の香りがしています。味の方はそれなりに豊かさや余韻はあるものの、これまたよくある感じのややプラムっぽい酸味がベースのミディアム~フルボディで、バランスを崩すような極端さこそないものの、なんだか特筆すべき面白さも感じませんでした。悪くはないのですが次回はクラスを上げて試してみたい気もします。

Alain Brumont Rouge 2013

アラン・ブリュモン・ルージュ 2013

評価 3 コスパ度 3
生産国 フランスFrance
地区 ガスコーニュGascogne
造り手 ドメーヌ・アラン・ブリュモンDomaine Alain Brumont
種別
品種 タナTannat 50%
メルローMerlot 50%
年度 2013年
購入 2015年3月11日 サンワ
価格 1300円
身内が買ってきてくれたフランス南西部というあまり飲んだ事のない場所のワインです。このガスコーニュ地方のワインはかつてはあまり見向きされない田舎のワインという位置付けだったそうですが、醸造技術の進歩によって最近ではフランスのレストランなら一本は置いているというほど地位が向上してきているのだそうです。その地元の品種であるタナというのは今回が初めてになります。早速開けてみましたところ、香りの方は悪くありませんでした。ただ、葡萄そのもののような分かりやすい感じの香りです。口をつけてみると飲み口は結構軽め。発酵の度合いが強いのか甘みは少なく、度数は14度と高めになっています。酸味や渋味が目立つ感じで、余韻はやや弱めです。辛口ですがなんだかボジョレーのような後味もして、好みは分かれそうかなという気はします。トゲトゲしさはありませんので、甘いのが苦手な方や品種の開拓をしたい方には良さそうです。

Château la Clotte de Jouanin 2012

シャトー・ラ・クロット・ドゥ・ジョアナン 2012

評価 4 コスパ度 5
生産国 フランスFrance
地区 ボルドーBordeaux
造り手 シャトー・ラ・クロット・ドゥ・ジョアナンChâteau la Clotte de Jouanin
種別
品種 カベルネ・ソーヴィニヨンCabernet Sauvignon
メルローMerlot
カベルネ・フランCabernet Franc
年度 2012年
購入 2015年3月04日 サンワ
価格 1200円
2013年にパリ農業コンクールとボルドーコンクールでW金賞受賞とのことです。その割りにはお値打ちなので試しに買ってみました。色は赤紫でわりかし濃いです。そして久しぶりに赤いベリーの果実の香りが華やかに。スワリングをするとそれがさらに強化されます。味は甘みがやや控えめで、ミディアム~フルボディでしょうか。しっかりとしたトースト系の樽香がついています。複雑ではありませんが、スイスイと飲むよりはゆっくりと味わうワインでしょうか。パスタなどよりは肉料理の方が合いそうです。さすがにコストパフォーマンスの高いワインでした。

Jean d’Hauteville Bourgogne Grand Ordinaire 2011

ジャン・ドットヴィル・ブルゴーニュ・グラン・オルディネール 2011

評価 3 コスパ度 3
生産国 フランスFrance
地区 ブルゴーニュBourgogne
造り手 ジャン・ドットヴィルJean d’Hauteville
種別
品種 ガメイGamay
ピノ・ノワールPinot Noir
年度 2011年
購入 2015年2月28日 ビックカメラ
価格 1200円
久々にブルゴーニュのワインです。とはいっても格安なのでガメイ種が主体というちょっと変わった一本ですが、ビックカメラのレジの後ろに大事そうに陳列されていたので試してみることにしました。数日後に開けてグラスに注いでみましたが、色は透明感のある可愛らしいチェリーピンク。そしてなんだか爽やかな白ワインのような香りがします。飲み口はというとかなりライトで、軽い感じの酸味が口の中に広がります。それに微かですが土か葉のような?ニュアンスも。全体的にはピノ・ノワールよりもボジョレーワインにより近い印象でした。個人的にリピートはなさそうですが、厳しいパリ農業コンクールでメダルを獲得していますし、ちょっとした乾杯の場面なんかでも使えそうな一本です。

Château Bellevue Chollet 2012

シャトー・ベルヴュー・ショレ 2012

評価 4 コスパ度 4
生産国 フランスFrance
地区 アントル・ドゥ・メールEntre Deux Mers
造り手 シャトー・ベルヴュー・ショレChâteau Bellevue Chollet
種別
品種 メルローMerlot 50%
カベルネ・ソーヴィニヨンCabernet Sauvignon 30%
カベルネ・フランCabernet Franc 20%
年度 2012年
購入 2015年2月24日 サンワ
価格 1100円
サンワで身内が買ってきたマコンコンクールで金賞受賞のボルドーワインです。マコンコンクールとは出品数平均1万点、受賞率27%というフランスの3大ワインコンクールの一つなのだそうです。いつもながらすぐその日に開けてしまいましたが、味と香りはどちらかといえば赤い果実系。飲み口は軽めで、ジャムっぽい甘みと微かに青さがあります。余韻はしつこくなく、ボルドーの中ではだいぶ明るくライトな印象のワインでした。身内は気に入っていましたので、重いのが苦手な女性などにはピッタリな一本かもしれません。

Estratego Real Tinto NV

エストラテゴ・レアル・ティント・ノン・ヴィンテージ

評価 5 コスパ度 5
生産国 スペインSpain
地区
造り手 ドミニオ・デ・エグレンDominio De Eguren
種別
品種 テンプラニーリョTempranillo
年度
購入 2015年2月19日 ドン・キホーテ
価格 1400円
漫画『神の雫』でスペインを代表する安旨ワインと紹介されていたワインです。ドン・キホーテで見かけたので買ってみました。なんでもヌマンシアという有名なワインの廉価版のような位置づけだそうです。帰って早速開けましたが、感想は雑味がなく、とにかくシンプルに飲みやすく美味い。スペインのワインは結構甘味の強いイメージでしたが、果実味と滑らかな酸味の調和が絶妙で、一口目から「あ~これは美味いよね」という感じでした。トゲトゲしたところは一切なく、ミントっぽいすっきりした余韻も心地いいです。アメリカンオーク樽3ヶ月熟成ということで樽の感じはあまりありませんし、ある種わかりやすいので酒としての面白味にはやや欠けるのかもしれませんが、場所によっては900円前後からあるそうなので、評判通りの素晴らしい安旨ワインと思っていいと思います。