「1000円~1500円」カテゴリーアーカイブ

Domaine de Puilacher Grand Tour 2012

ドメーヌ・ド・ピュイラシェ・グラン・ツール 2012

評価 4 コスパ度 4
生産国 フランスFrance
地区 ラングドックLanguedoc
造り手 ドメーヌ・ド・ピュイラシェDomaine de Puilacher
種別
品種 カべルネ・ソーヴィニヨンCabernet Sauvignon 60%
メルローMerlot 25%
カリニャンCarignan 15%
年度 2012年
購入 2015年1月3日 焼酎オーソリティ
価格 1350円 (50%OFF)
新年明けましておめでとうございます。早速年明けに焼酎オーソリティで買って来た今年の一本目は、新春セールになっていたラングドックのヴィエイユ・ヴィーニュ(古木)ワインです。この地区はV.V.をよく見かけますが、大抵はシラーやグルナッシュでした。しかしこちらはカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローが主体です。生産量は年間1800本とセールの割になぜかやたらとレア感があります。開けてみるとさすがにバニラと黒い果実の落ち着いた香り。赤く若い印象はそれほどありません。ただ、飲んでみるとラングドックっぽくなかなかスパイシー。まろやかな丸みの中にほどよくアタックを感じるフルボディです。余韻は強めで微かに苦味の残る後味。かなり完成度の高い南仏ワインという気がしました。

Château De L’eglise 2012

シャトー・ド・レグリーズ 2012

評価 3 コスパ度 3
生産国 フランスFrance
地区 アントル・ドゥ・メールEntre Deux Mers
造り手 シャトー・ド・レグリーズChâteau De L’eglise
種別
品種 カべルネ・ソーヴィニヨンCabernet Sauvignon 50%
メルローMerlot 40%
カベルネ・フランCabernet Franc 10%
年度 2012年
購入 2014年12月21日 カクヤス
価格 1200円
田町で刀削麺を食べた帰りに、道すがらカクヤスで買ったボルドーワインです。日本のワインの専門家が1000~3500円のボルドーワイン500本を100本にまで厳選した、”バリューボルドー”というリストに載っているというのが決め手でした。ちなみにシャトー・レグリーズ・クリネという高級ワインがあるそうですが、それとは別物になります。翌日早速開けてみましたが、少しチョコ系の樽香を感じるものの、香りの方は今一つ。どちらかといえば黒い果実系でしょうか。味の方はかなり軽く、発酵食品っぽい酸味がやや残ります。トゲトゲはしていませんが、渋さや酸味が結構あるので好みは分かれる気がします。個人的にも平均的な印象のワインでした。

Ile la Forge Merlot 2013

イル・ラ・フォルジュ・メルロー 2013

評価 5 コスパ度 5
生産国 フランスFrance
地区 ラングドックLanguedoc
造り手 ドメーヌ・ポール・マスLes Domaines Paul Mas
種別
品種 メルローMerlot
年度 2013年
購入 2014年12月17日 ビックカメラ
価格 1200円
連れに「今回はワイン選ぶ?」と聞いてみたところ、即答されたのがこのワインでした。好みの”メルロー”という文字がでかでかと見えただけというのが唯一の理由でしょうが、帰宅して開けてみると意外にもかなり美味しかったです。造り手はワイナリー・オブ・ザ・イヤーという賞を2008年と2013年に受賞しているらしく、店頭でもかなり推奨されていました。南仏ペイドックのワインですが品種はメルロー。米国産6仏産4のオーク樽で10ヶ月熟成させているそうです。グラスに注いでみると色合いは深い紅。光が通るとルビーのように輝きます。濃く黒っぽいいつものメルローとは少し違う印象でした。味の方も南仏らしい明るいベリー系のテイストと、メルロー特有のまろやかさがミックスされているのか、とても果実味がありかつ飲みやすいです。オーク由来の樽香が軽くしますし、ボルドーワインによく感じる上品なハーブの香りも乗っています。ボディも重過ぎず、あらゆる人に好まれそうなまさにザ・安旨ワインといった感じでした。翌日は少しアルコール感が出てきましたが、総合的に見て普段飲みに強くオススメです。

Evodia Old Vines Garnacha 2013

エヴォディア・オールド・ヴァインズ・ガルナッチャ 2013

評価 4 コスパ度 4
生産国 スペインSpain
地区 アラゴンAragón
造り手 アルトビヌムAltovinum
種別
品種 ガルナッチャGarnacha
年度 2013
購入 2014年12月08日 西友
価格 1200円
ラベルのデザインがお洒落だったので買ってみたスペインのワインです。北部アラゴン地方のDOカラタユドという高地で育った最高樹齢100年のガルナッチャを100%使用しており、漫画『神の雫』にも登場しているのだそうです。開けてみた第一印象は、香りは甘みや凝縮感が強く複雑ながら、味は定番のグルナッシュワインといったところでした。南仏の安旨グルナッシュは比較的多く飲んできましたが、赤いベリー系果実のストレートな香りが多かったです。しかし一方、このワインはより落ち着いた凝縮感のある香り。それにキャラメルとかバニラっぽい甘い香りも混じるので、特に女性に好まれそうです。飲んでみるとアルコール感などのアタックが少し強め。果実味もありますが、爽やかな酸味も同時にありますので、ちょっと刺激的な味かなという気がします。この辺は個人の好みでしょうが、自分としてはもう少しまろやかな方が好みでした。

Yellow Tail Shiraz 2013

イエローテイル・シラーズ 2013

評価 4 コスパ度 4
生産国 オーストラリアAustralia
地区 ニュー・サウス・ウェールズNew South Wales
造り手 カセラ・ワインズCasella Waines
種別
品種 シラーズShiraz
年度 2013年
購入 2014年12月06日 その他
価格 1000円
かわいいデザインが印象的なオーストラリアのワインです。描かれているのはカンガルーではなく実はワラビー。といっても小型のカンガルーをそう呼ぶんだそうです。このイエローテイルワインは近年アメリカで爆発的にヒットをしたシリーズだそうで、『ブルーオーシャン戦略』という有名なビジネス書でも成功例として引用されています。タンニン、オーク熟成、深みといった要素を思い切って排除し、そのフルーティさでビールやカクテルを楽しんでいた顧客層に切り込んだのだそうです。また、シラーズはオーストラリアの代表種といった存在でもありますので、その点でも期待して開けてみました。グラスに注いでみてまず感じるのはとてもハッキリとしたバニラの香り。樽熟成をあえて避けているはずですが本当に強いです。味もまたハッキリした甘みが印象的。酸味や渋味はほとんどなく、余韻も短めにまとまっています。こだわりやクセを除いたワイン界のポップ・ミュージックとでもいった感じでしょうか。コンセプトが非常に明確で、むしろ難しいものよりも、ワインを普段あまり飲まない人と楽しむには最適なワインといえそうです。

Great Wall Dry Red Wine 2009

グレート・ウォール・ドライ・レッド・ワイン 2009

評価 4 コスパ度 4
生産国 中国China
地区 河北省HeBei
造り手 長城葡萄酒有限公司Great Wall Wine Co.
種別
品種 カベルネ・ソーヴィニヨンCabernet Sauvignon
メルローMerlot
年度 2009年
購入 2014年11月15日 横浜中華街
価格 1300円
横浜中華街で食事をした際に見つけた中国のNo.1ワインです。何でも1972年の米中会談の折に、周恩来元総理が中国独自のワイナリー創設を希望したことから歴史が始まっているそうで、用いているのは河北省沙城という地区で栽培されたカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローです。開けてみると香りは以前飲んだ中国西域のキリアンワインと共通する要素を感じました。黒い果実にブランデー的な独特なニュアンスが加わります。これが中国ワインの特徴かもしれません。ただ、味は淡泊だったキリアンとは異なり、酸味とタンニンがしっかりした結構本格的なテイストです。12度なのですが余韻も力強く、良いワインだなという印象を受けました。以前はシャビシャビなものが多かったですが、中国のワインも今後は楽しみです。

Feudo Arancio Sangiovese 2011

フェウド・アランチョ・サンジョヴェーゼ 2011

評価 4 コスパ度 4
生産国 イタリアItaly
地区 シチリアSicilia
造り手 フェウド・アランチョFeudo Arancio
種別
品種 サンジョヴェーゼSangiovese
年度 2011
購入 2014年10月18日 ビックカメラ
価格 1200円
ハーヴェストホテル箱根の夕食でグラスワインとして供されていたワインです。結構お値打ちだったので先日買って家飲みをしてみました。ステンレスタンク7割、オーク樽3割で6か月熟成しているそうです。そのためかベースとなる黒い果実の香りの中に、穏やかなバニラまたはチョコの香りをふと感じます。酸味が控えめで、バランスが良くまろやかなのはメルローっぽいですが、全体的な厚みに少し物足りなさも。ただ飲みやすくて余韻もきちんとあり、食事の邪魔をしないワインなので、欠点が少なくコスパの高い一本だと思います。

Aldea del Marques Gran Reserva 2003

アルデア・デル・マルケス・グラン・レゼルヴァ 2003

評価 4 コスパ度 4
生産国 スペインSpain
地区 カスティーリャCastilla
造り手 ボデガス・フェルナンド・カストロBodegas Fernando Castro
種別
品種 テンプラニーリョTempranillo
年度 2003
購入 2014年9月26日 カクヤス
価格 1200円
近所のリカーショップにぶらっと入って買ってみたワインです。価格のわりに2003年という断トツに古いビンテージなのが目を引きました。造り手は150年続く名門らしく、2012年にはベルリンのコンテストで金賞を受賞しています。フランス産3割、アメリカ産7割の木樽で24か月熟成。その後、さらにセラーで36か月寝かせているそうです。グラスに注ぐと古いワインらしくややオレンジがかった色合い。ワインというのは不思議で葡萄で作った酒なのに葡萄の香りや味をあまり感じないのですが、これは葡萄っぽさがそのまま生きているような印象を受けました。しばらくするとベリーとは少し異なるような甘い香り、そしてバニラの香りを纏います。味は辛口ですが重くはありません。嫌みのない酸味と豊かな余韻がいい感じです。10年前は何をしてたかな?なんて気軽に飲みながら昔を振り返るのも楽しい一本でした。

Bibi Graetz Casamatta Rosso

ビービー・グラーツ・カザマッタ・ロッソ

評価 5 コスパ度 5
生産国 イタリアItaly
地区 トスカーナToscana
造り手 ビービー・グラーツBibi Graetz
種別
品種 サンジョヴェーゼSangiovese
年度
購入 2014年9月24日 ビックカメラ
価格 1200円
飲んだことはもちろんないのですが、スーパー・トスカーナと呼ばれる超有名ワインのひとつ、テスタマッタを造っている生産者の廉価版テーブルワインです。表記がノンビンテージなのは、2012年から味に厚みを持たせるため、複数年のワインをブレンドしているからだそうです。飲んでみて印象的なのは、まずとても香りが強いということ。凝縮感はそれほど強くなく、華やかな瑞々しい赤い果実の香りに、チョコやナッツの感じがミックスされて、洋菓子屋にいるような芳香になっています。透明感のあるボディで飲み口も軽やかですが、余韻はかなりあるので飲み応えはしっかりです。2日目はかなりバランスもよくなりすぐに飲み切ってしまいました。。普段から飲みたいお気に入りのワインです。

Fantini Montepulciano d’Abruzzo 2013

ファンティーニ・モンテプルチアーノ・ダブルッツォ 2013

評価 3 コスパ度 3
生産国 イタリアItaly
地区 アブルッツォAbruzzo
造り手 ファルネーゼFarnese
種別
品種 モンテプルチアーノMontepulciano
年度 2013年
購入 2014年9月16日 ビックカメラ
価格 1100円
カサーレ・ヴェッキオと同じ造り手によるひとつ下の価格帯のモンテプルチアーノ・ダブルッツォです。ラベルが格好良かったので買ってみました。香りは凝縮感のある黒い果実とチョコっぽさ。回すとフワッと果実味がより強くなります。飲んでみると舌触りというのか、液体のなめらかな質感が心地よいです。メルローよりもモンテプルチアーノでよくこういう印象を受けます。味には特筆するような個性こそ感じませんでしたが、方向性としてはかなり好みな一本でした。

Cono Sur Reserva Especial Pinot Noir 2013

コノ・スル・レゼルヴァ・エスペシャル・ピノ・ノワール 2013

評価 4 コスパ度 5
生産国 チリChile
地区 セントラル・ヴァレーCentral Valley
造り手 ヴィーニャ・コノ・スルVina Cono Sur
種別
品種 ピノ・ノワールPinot Noir
年度 2013年
購入 2014年9月8日 ビックカメラ
価格 1000円
先日飲んだ安旨ワインの定番、コノスル・レゼルヴァシリーズのピノ・ノワールです。低価格ワインの中にあって栽培の難しいピノ・ノワールは通常価格設定が高めですが、こちらは1000円と驚きの安さ。そのため気兼ねせずに早速開けてみました。グラスに注ぐと色は明るいチェリーレッド。酸味のある苺っぽい香りが漂います。グラスを回しても同系統の香り。味のほうはというと、これまた爽やかな酸味を感じるライトな飲み口。全体的にピノ・ノワールの特徴がよく出たワインだなと感じました。翌日以降は変化して、なぜか白ワインのような香りに。これは初めての経験でした。最近メルローにはまってしまっているので、どうもボディの軽さに少し慣れませんでしたが、手軽にピノ・ノワールを楽しむには最適な一本かなと思います。

QiLian Dry Red Wine Merlot Gamay 2007

キリアン・ドライ・レッド・ワイン・メルロー・ガメイ 2007

評価 4 コスパ度 4
生産国 中国China
地区 甘粛省GanSu
造り手 キリアン・グレープ・ファゼンダQiLian GGrape Fazenda
種別
品種 メルローMerlot
ガメイGamay
年度 2007年
購入 2014年9月6日 横浜中華街スーパー
価格 1000円
横浜中華街に食事に行った際に見つけた珍しい中国・西域のワインです。QiLianは漢字で書くと祁連。この辺りはかつてシルクロードと呼ばれ、キャラバンが行き交ったロマンあふれる場所ですね。砂漠に覆われた場所なので、古くから葡萄が栽培されていた土地でもあります。品種はメルローとガメイという初めての組み合わせ。ビンテージも2007年と古く、いろいろと楽しみなワインでした。買って翌日早速開けましたが、まず薄く茶色がかった色が特徴的。立ち上る香りは強く、ラズベリーのような赤い果実にブランデーのような香り、それに葡萄の葉まで入れたのでは?と思うような植物っぽさ。なかなか不思議な香りでした。味はというとわずかに酸味を感じる程度で、かなり軽くサッパリとしています。最初はすごく物足りない気がしたのですが、ラベルの説明に従い麺類(担々麺!)と合わせてみると、不思議と水っぽさがまったく気にならず、強い香りが香辛料と相まってなかなかいけました。中華料理、そして暑い砂漠の気候。これらに合わせて作られたまさにその土地のワインという気がしました。遥かなシルクロードの風土を感じられるお値打ちながら非常に面白い一本だと思います。

Cono Sur Reserva Especial Merlot 2012

コノ・スル・レゼルヴァ・エスペシャル・メルロー 2012

評価 5 コスパ度 5
生産国 チリChile
地区 セントラル・ヴァレーCentral Valley
造り手 ヴィーニャ・コノ・スルVina Cono Sur
種別
品種 メルローMerlot
年度 2012年
購入 2014年9月4日 ビックカメラ
価格 1000円
先日飲んだコノ・スル・ヴァラエタルのひとつ上位のシリーズです。より良い条件の畑を選び、果実の凝縮感と複雑さを求めたラインナップだそうです。フレンチオーク樽での熟成あり。上位といっても価格は大きくは変わりません。開けてみるとスミレとかブラックベリーとか言われるような、しっかりとしたメルローの落ち着きのある香り。ほどよく感じる熟成香は燻製っぽさがなく、チョコ系の香りでなんだか透明感があります。味はというと甘み、酸味、渋味どれが目立つ訳でもなくいいバランス。どっしりとしたボディに造りの堅牢さを感じます。派手な特徴はありませんが、さすが定番といわれる隙のなさですね。少ない経験からではありますが、この価格でこれだけのワインはなかなか見つからないと思います。